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マンション経営における賃貸借契約書とは?チェックすべきポイントとは?

   

本記事では、賃貸借契約書でオーナーが特に注意すべきポイントを、具体的な事例を交えながらわかりやすく解説します。

賃貸借契約書とは?なぜオーナーがチェックすべきなのか

賃貸借契約書とは、オーナーが所有するマンションを、入居者が使用するにあたって、賃料や期間、使用方法といった細かなルールを定めるための法的書類です。

この契約書は、万が一の事態、例えば家賃の滞納や物件の損傷といったトラブルが発生した際に、両者の関係を円満に解決するための根拠となります。オーナーが契約書の内容を十分に理解しておくべき理由は、自身の財産である物件を守るため、そして円滑な賃貸経営を維持するためです。

また、信頼できる不動産会社に管理を委託していても、全てを任せきりにするのではなく、最終的にはオーナー自身が契約内容を把握し、納得することが不可欠となります。これにより、不動産会社との連携もスムーズになり、より健全な経営が可能となるでしょう。

2021年以降の法改正により不動産の賃貸借契約でも電子契約が解禁され、契約書の電子交付やデジタル署名が認められるようになりましたが、契約内容の確認を怠ってはいけません。電子契約を利用する場合でも、オーナーが内容を把握し、不明な点があれば不動産会社に確認することが大切です。

トラブル回避のための賃貸借契約書チェックポイント

オーナーが安心して賃貸経営を行うためには、契約書の主要なポイントを事前に確認しておくことが重要です。ここでは、特に注意すべき項目とその具体的な内容についてご説明します。

契約期間と更新料

賃貸借契約の期間は、通常2年間で設定されることが一般的です。契約更新の際には、更新料の有無や金額、支払い時期について明確に記載されているか確認しましょう。

また、オーナー側からの更新拒絶には正当事由が必要となり、特別な理由がない限り更新を拒否することは難しいことを理解しておく必要があります。オーナー側が更新を望まない場合でも、入居者の生活を脅かすような身勝手な理由では更新拒絶が認められないため、注意が必要です。

敷金・礼金と初期費用

敷金は、家賃滞納や物件の損傷など、契約上の債務を担保するための費用です。一方、礼金は入居者がオーナーへ支払う謝礼金であり、退去時に返金されることはありません。

賃貸借契約書では、これらの初期費用の金額だけでなく、退去時の敷金精算方法、特に原状回復費用をどのように充当するかが明確にされているかをチェックすることが重要です。この記載が曖昧だと、退去時にトラブルに発展する可能性が高まります。

賃料と共益費

賃料の金額、支払い方法、支払い日が正確に記載されているか確認しましょう。家賃滞納時の対応策として、遅延損害金の規定が設けられているかどうかも重要なポイントです。

家賃滞納は賃貸経営における大きなリスクの一つですので、契約書で対策を講じておくことが不可欠です。

特約事項

特約事項は、一般的な契約書にはない、個別の特別な取り決めを記載する部分です。例えば、ペットの飼育、楽器の演奏、喫煙の可否など、物件固有のルールを設ける際に利用されます。

特約事項は法的効力を持ちますが、その内容が借主に一方的に不利な場合や、客観的・合理的な理由がない場合は無効と判断されることがあります。

原状回復義務と修繕の範囲

原状回復をめぐるトラブルは、賃貸経営で発生しやすい問題の一つです。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に基づき、入居者が負担する範囲と、経年劣化や通常損耗(自然に発生する傷や汚れ)としてオーナーが負担する範囲を明確に理解しておく必要があります。

具体的には、タバコのヤニによる壁紙の変色や、ペットによる傷、意図的に開けた穴などは入居者の負担となりますが、家具の設置によるへこみや壁紙の日焼け、画鋲の穴などは通常の使用によるものとしてオーナー負担となるのが原則です。

解約予告期間と違約金

入居者からの解約申し入れ期間は、通常1~2ヶ月前と設定されています。契約期間中に中途解約する場合の違約金についても、契約書に明記されているか確認しましょう。違約金を設定しておくことで、オーナーの収入減のリスクを軽減することができます。

契約書に記載のない項目はどうする?

賃貸借契約書は、オーナーと入居者の間でトラブルを未然に防ぐための重要なツールですが、全ての事象を網羅することはできません。口頭での約束は証拠が残りにくく、後々のトラブルの元となりますので、どんなに些細なことでも、書面として残すことが大切です。特に、物件や入居者固有のルールを設けたい場合は、不動産会社と相談して特約事項として契約書に追加しておきましょう。

たとえば、物件の近隣に住宅街が広がっているため、深夜の騒音トラブルを避けたい場合は「夜間(午後10時~午前8時)の楽器演奏やテレビ・オーディオの大音量での視聴を禁止する」といった特約を盛り込むことができます。また、オーナーが指定するリフォーム業者に原状回復工事を依頼することを義務付けるリフォーム業者特定特約も、工事の品質を確保し、入居者との工事代金をめぐるトラブルを防ぐ上で役立ちます。

このように、オーナーの意向を反映した特約を適切に設定することで、より安心して賃貸経営に取り組むことができます。契約書はあくまで最低限のルールを定めるものであり、日頃から入居者との良好なコミュニケーションを心がけることも、トラブルのない円滑な賃貸経営には欠かせません。

トラブルを未然に防ぐ!契約書作成・見直し時の注意点

賃貸借契約書は、入居者とのトラブルを未然に防ぐための重要なツールです。しかし、ご自身で全ての条項を完璧に作成・判断することは容易ではありません。不動産関連の法律は複雑で、民法改正などの影響も受けるため、専門的な知識が求められます。

そこで、賃貸借契約書の作成や見直しに不安がある場合は、不動産管理会社などの専門家に頼ることもおすすめです。賃貸経営のプロとして、これまでの豊富な経験やノウハウに基づき、適切な契約書を作成してくれるはずです。

入居者とのやり取りや、賃料の集金、トラブル対応まで一手に引き受けてくれるため、オーナーの負担が大幅に軽減されます。

また、近年では新築からマンション経営を始める方も増えています。このような場合、経営サポートが充実している業者を選ぶことで、契約書の作成はもちろん、入居者募集から物件管理まで、トータルでサポートを受けることが期待できます。専門家の知見を借りることは、安心で安定したマンション経営を築くための最も確実な方法と言えるでしょう。

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1975年設立。総合建設会社として、RC工法を標準化したマンション建築、無料の24時間体制の賃貸管理、「お部屋探しのテクトピア」での入居サポートなど、建設から管理までトータルでサポート。

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